基本情報

Twitter: @ptowngorilla
mixi: ミンズコ
ブックレビュー:ミクシイのレビューに150冊ほどあります。
http://mixi.jp/list_review.pl?from=navi

2011年1月13日木曜日

読書レビュー:起業力入門

「起業力入門」内田雅章
スタジオも完成したとのことで、おいらも起業力をつけたほうがいいんじゃないかってことでブックオフで購入。

いろいろためにはなりました。普通に文学部のおれとしては経営は全く素人なので、多分当たり前のこともほほうって読み込んでしまいました。ただ、 内容は基本的サラリーマンを体験してからの起業なのであまり当てはまらず...。また、経営部分よりもほとんど人脈づくりの話でした。ただ、一つ今すぐ実 践したいのは、お金と時間は必ず数字を決めて目標をつくる。そうしないとだらだらなる。それは今でももう感じてるしね。

でも、まあ筆者の実体験は面白かったのでよかったです。人脈はやっぱりすごいよね。がんばろ。おれ個人では★4でもいいんだけど、多分一般的には★3だな。

評価:★★★☆☆

2011年1月12日水曜日

漫画レビュー:「世界の終わりと夜明け前」

「世界の終わりと夜明け前」浅野いにお ビッグコミックスピリッツスペシャル 全一巻
 浅野いにおの短編集。ブックオフで300円で購入。

賛否両論別れるいにお。おれは意外と支持派かなーまあ短編だけだけど。これも実は漫画博士「いとこのこーちゃん」の所で数年前に一回読んでる。で好きだったので購入。

んん、どっからはじめるか。とりあえず、まあ、バンドとかでもよく言われる「売れる前から知ってた」的な事を言うと、完全にいにおさんはそうです。まあいとこのこーちゃんがいるおかげで色んな変な漫画や漫画家が売れる前に出会うんですが、その一例がいにお。ソラニンがブレイクポイントだと考えると、もうその頃には「やっと世間が追いついたか」的な感じ。って、なにこの自慢?www 別に自慢してる訳ではないけど、音楽とか本とか映画とか好きなら、この感じわかるでしょ。前々から知ってたやつが売れたあの感じ。

で、まあソラニンは中の上、上の下ぐらいとしましょう。プンプンはあんまり好きじゃない。素晴らしい世界はいい。虹ヶ原ホログラフはかなりいい。傾向はわかるでしょ?いにおさんは短編がお勧めです。で、この短編集は間違いなく彼の中でトップクラス。短編いっこいっこ説明するのもアレなんで、おれがいにおさんの好きな所を適当に書きます。

1。もう、中2チックだよね。おれの文章とか表現、直接知ってる人はなおご存知だと思うけど、おれも完全に中2病だよ笑 世間の汚いとこを見て嘆くのよ。雰囲気と世界観に浸って、センチメンタリズムとノスタルジーを栄養にして生きているのよ。夕陽とか屋上とかガード下とかアパートとか電車とかそういうのがベタに好きなのよ。そしてそれらを全部綺麗に描き出してくれるのがいにおさん。まあ、若干暗いけどね笑

2。女の子がかわいくない。これ,おれの中で結構大事。もちろん女の子がかわいい漫画も大好きだけど、いにおさんが描くあんまりかわいくない女の子もまた好き。リアルなんですよ。ここでは書いてないけど、おれの映画/ドラマ/一般芸能界論の「リアル」に完全に当てはまるからね、いにおさんのキャラはそこがいいのよ。そこらへんにいそうじゃん、漫画のキャラなのに。

3。東京を魅力的に描き出す。細部にこだわっている。おれ東京大好きだもん。それ以外言うことないでしょ。

というわけで、ぜひよんでみてー。

評価:9/10

2011年1月7日金曜日

音楽レビュー:"Manners" "Third Eye Blind"

ええ、久しぶりの音楽レビュー。今回は熊本から帰りの飛行機で聴いた名盤二枚。

Passion Pit, "Manners"
たぶんここ最近(って言っても1年以上前だけど)出て来たアーティストの中ではピカイチ。エレクトロバンドの真骨頂。5人組でドラム以外全員オーソドックスなバンド楽器以外にもシンセを扱えるという夢のような編成。しかも全員バークリー音楽院卒と言う超音楽エリート集団。売れないわけないよね。

今ではもう結構メジャーですがそんなのおかまいなしにいい。王道コードをうまくエレクトロ独特の電子音で飾り付け、病み付きにする。ビートも打ち込みと生ドラムをうまく混ぜる。ぶっといベースもあり、キャッチーなリードもあり、キラキラ光るポリもあり、イメージをまとめるアンビエンスもある。究極のシンセサウンドですね。

ちょっと文句つけるならボーカルの声があんまり好きじゃないのと、曲の編成が全部結構似てる所かな。でも、これももういちゃもんレベル。普通に超いい。アルバム全部聴くべき。

欧州だけじゃない、アメリカにもよかエレクトロニカはあるたい!と証明する一枚。

http://www.youtube.com/watch?v=RxL9Hod_qCY
http://www.youtube.com/watch?v=rnUHtQtJxe8
http://www.youtube.com/watch?v=qVstHPhaJ6M
http://www.youtube.com/watch?v=umoU5PVnfTU
http://www.youtube.com/watch?v=5bfseWNmlds&feature=fvw
最後の曲超空耳できる笑

評価:9.5/10


Third Eye Blind, "Third Eye Blind"
サンフランシスコ出身のアルタナ、ポストグランジバンド。高校1年ぐらいのころめちゃくちゃハマってた気がする。いや、それだけハマるぐらいいいからね。前の投稿にも出て来たけど、シアトルに住んでる"Spoon"大好き幼馴染み(♀)からアルバム全部借りた。友達自慢もアレだけど、あのこめっちゃセンスいいのよ。

それは置いといて、なんて説明すればいいんだろ、もう本当にアルタナロックだよね。なんかアコギちっくなのもあれば、バリバリロックもある。なんか、もうなんかのジャンルに当てはまらないんだよね、アルタナって言う意外は。なんか別にこれといった特徴もないし。ただ一つ言えるのは、めちゃめちゃいい。心の奥に迫ってくるなにかがあり、音楽はそれが一番大事。"God of Wine"聴きながらモノレールのってたら東京湾みつめて人生について考え始めて涙出てきそうだったもん。

http://www.youtube.com/watch?v=_i1vMK4XaPk
http://www.youtube.com/watch?v=MwlqymYLCb4
http://www.youtube.com/watch?v=gmrC_Pij5gc
http://www.youtube.com/watch?v=TDipxXOL8yk
http://www.youtube.com/watch?v=lh5_Wdd80lE
最後の曲は彼らとの出会いの一曲でしたね。うーむ、懐かしいw

評価:9.5/10

2011年1月3日月曜日

漫画レビュー:「東京少女」「九段坂下クロニクル」

ええ、熊本でゲオに行ったので、暇だったし短編漫画二冊借りました。なんか目に入ったやつを適当に、事前情報もなく選びました。でも、気づいたら両方とも東京に関係あるね。

 「東京少女」七重 俊 (著), 山田 可南 (イラスト) ヤングチャンピオン 全一巻
 ええ、内容は、クリスマスイブにデートサービスの女の子を買ったサラリーマンが、その買った美女の謎と触れてはいけない正体をどんどん探っていく話。ようは恋とミステリーが混ざったような、よくある感じのストーリー。

えーと、若干ネタバレ入るので気をつけてください。最初は良かったんですよ。ノリノリでかわいいちょっとえっちな女の子とそのミステリアス兼悲劇的な過去のジャクスタポジションがうまく描かれてました。なんか、典型的でベタだけど、それがまたいいみたいな。ただ、途中からちょっと彼女の設定が強引になってきて、アマゾンによるとオリジナルはネット小説らしいんですが、たぶんそのオリジナルから取って来た決め台詞が全然漫画の段階ではあってなくて(相当長いオリジナルを9話にまとめてるらしい)、結局二人のお互いへの気持ちも読み手としては感情移入できず曖昧なまま、まさかの主要サブキャラの天才オタクハッカーが女子小学生というwwwwww もう、なんだこれ?そしてその、「まさか天才オタクハッカーが女子小学生だとは思ってなかっただろ!」という作り手側のしてやったり感の虚しさ笑

まあ、エンディングは好きだったので、評価はちょっと甘めにしてあげてます。ただ、本当に60円で借りただけで良かった笑


評価:4/10



「九段坂下クロニクル」一色 登希彦、元町 夏央、朱戸 アオ、 大瑛 ユキオ 全一巻

 ええ、九段下駅をおりて、神保町の交差点に向かって歩く時にある、関東大震災直後に建てられたビルにまつわる作家4人による短編集。実在するビルにまつわる短編集というコンセプト自体が素晴らしいし、個人的に九段下は身近にある駅なので、思わず借りてしまいました。

いやあ、一言で言うとすごい。さっきの東京少女は何だったんだというぐらいのレベルの高さ。関東大震災直後の女子校の女の子たちの友人関係を取り上げた「ご飯の匂い、帰り道」の想像力の深さとプロット設定の秀逸さ。一人の女性の戦前、戦時中、戦後の愛と死と幸福を描き出す「此処へ」には思わず鳥肌が立ちました。久しぶりだよ、40ページで鳥肌立ったの。「村上かつら短編集」以来の2回目かも。最後のコマでもうやられました。他の二作も、もう楽しみを取っておいて欲しいので内容は省きますが、すごくいい。良質な漫画ーー内容から絵の独特さから、構成からコマ割りから台詞までーーの全てが見つけられます。しかも、これが全部実在する古びるにまつわるようにする、もう編集/企画段階からのセンスに脱帽。


めっちゃお勧めします。ってかぶっちゃけおれこれ買うわ笑

評価:9/10

読書レビュー:体温を上げると健康になる

体温を上げると健康になる」齋藤 真嗣
 書店で気になったので衝動買い。こういう衝動買いをしない人間になりたい。しかし、それをやめてしまったら人生案外つまらないかも。

内容はタイトル通り。アメリカで医者をやっている筆者が、生活習慣を変える(主に色々なやりかたで基礎体温をあげる)だけで結構健康になれるよ、と教えてくれる。一見うさん臭い「健康法」本ですが、意外や意外、なかなかいいです。

基本的に、全てを医学的データでバックアップしてます。ここがいい。筆者の適当な考えじゃないからね。で、結構当たり前なこと、既知なことも多 かったんですが、ある意味、そこもまたいい。ようは奇抜なことを言ってないから、逆に信頼できる。医学界から絶賛されてますが、それも解る。これぐらいは 一般人はみんな知っておかないと、ってことですよね。そこには多いに賛同。

ただ、一番この本のすごいところは、著者の謙虚さ。最後にこの人の経歴が出てくるんだけど、相当すごい人ですよ。でもこの本には、こういう健康法/ハウツー特有の筆者の傲慢さが微塵も現れてない。そこが一番好感だったかな。サンマーク出版だけど老舗新書みたいな感じ。

最初よんでると三ツ星だけど、途中からあがってくるよね。お勧めします。

評価:★★★★☆

2011年1月2日日曜日

読書レビュー:ニューヨークの魔法は続く

「ニューヨークの魔法は続く」岡田光代
秋葉原のブックオフで105円で購入。最近ニューヨーク大学時代が懐かしい時もあるので、ノスタルジータンクをこれで充電することに。

実際なかなかいいエッセイ集でした。シンプルで読みやすく、すらすらと行ってしまう。実際これも電車と熊本行きの飛行機の最初の30分ぐらいで読めちゃいました。

このエッセイ集の一番好きだった点は、本物のニューヨークを見せてくれたこと。日本人のニューヨークのイメージは観光ガイドとブルータスとかのお 洒落雑誌で作られているため、おかしい所がたくさんある。みんなそんなファッションすごくないし、高級なビストロとかで食べてる訳でもなく、五番街で ショッピングしてる訳ではなく、クリエイティブな人生を送ってる訳ではない。ガイドブックにミッドタウンからしたのマンハッタンの地図とかしか載ってない のが多いのにもうおれは驚愕ですよ。

例えば、この本にも載ってたけど、失礼なニューヨーカーとか、ホームレスとか、地下鉄や駅での大道芸とか、そこらへんもニューヨークなんだよ。お れも「トイレどこですか?」ってきいて「トイレなんてねーよバカやろう」って怒られたこともあるし、ヤク中ホームレスに遭遇したこともあるし、地下鉄の駅 でサックス/アップライトベース/ミニドラムセットのセッションに出会って鳥肌立つぐらい感動したのも覚えてる。そこら辺の日常、ガイドブックやツアーに は載ってないニューヨークを見せてくれたので、ちょっと住んだことのあるおれには特に楽しかった。

ニューヨークに夢を抱いている人には是非読んで欲しい。ちょっと現実を見てから行こうねww

評価:★★★★☆

2011年1月1日土曜日

音楽レビュー:"Heaven" "Lenka"

明けましておめでとう、リオです。今年も読者の皆様に素敵で楽しい一年であることを心から祈っております。

で、新年とのことで、自己紹介のしたに評価の基準を書きました。そこで「お前5/10以下のアルバムレビューしてねーじゃん」と思った方もいると思うので、今日は辛口酷評特集で。おれだって誉めてばっかりじゃないぜ!優しいばっかりじゃないぜ!ジャックナイフだz...いや、なんでもない。

DJ Sammy, "Heaven"
スペイン人DJのサミー。"Heaven"が素晴らしい曲なのでアルバムを聴いてみた所、がっかり感に包まれました。曲調はトランス、似たような曲が連続に続くのは承知の上でしたが、これは想像してなかった。なんのメリハリもない。単調。"Heaven"を十数回聴いてたほうがまし。

ただ、まあ酔っぱらってかわいい女の子と爆音で聴いてたらいいかもしれないので、結局多少甘口で

評価:4/10

http://www.youtube.com/watch?v=RhifPQ55Z7Q


Lenka, "Lenka"
オーストラリア出身のポップ歌手、レンカ。"The Show"という名曲が神ラジオ局94.7fmで流れていたので、アルバムを聴こうとことに。がっかり感を通り越して絶望感でしたね。

まず、女優あがりというので多少鼻につく。ガッキーが曲出した時の虚無感を覚える。そして、Lily Allenを目指してるのが手に取るように分るので、もうただただ悲しい。ちょっとポップなコードにちょっとハードなビートをのせて女の子っぽい声で歌わせて、あとは色んな楽器で飾れば売れるんじゃね? という魂胆が見え見え。オリジナリティの無さ。大体リリーアレンはあのポップとは思えない過激な歌詞があるから成り立ってるのに。資本主義の中での音楽の一番見たくない所を見てしまう感じ。

アマゾンだと異様に高評価。おれは

評価:2/10

http://www.youtube.com/watch?v=EC76b0VZQog