「ニューヨークの魔法は続く」岡田光代
秋葉原のブックオフで105円で購入。最近ニューヨーク大学時代が懐かしい時もあるので、ノスタルジータンクをこれで充電することに。
実際なかなかいいエッセイ集でした。シンプルで読みやすく、すらすらと行ってしまう。実際これも電車と熊本行きの飛行機の最初の30分ぐらいで読めちゃいました。
このエッセイ集の一番好きだった点は、本物のニューヨークを見せてくれたこと。日本人のニューヨークのイメージは観光ガイドとブルータスとかのお 洒落雑誌で作られているため、おかしい所がたくさんある。みんなそんなファッションすごくないし、高級なビストロとかで食べてる訳でもなく、五番街で ショッピングしてる訳ではなく、クリエイティブな人生を送ってる訳ではない。ガイドブックにミッドタウンからしたのマンハッタンの地図とかしか載ってない のが多いのにもうおれは驚愕ですよ。
例えば、この本にも載ってたけど、失礼なニューヨーカーとか、ホームレスとか、地下鉄や駅での大道芸とか、そこらへんもニューヨークなんだよ。お れも「トイレどこですか?」ってきいて「トイレなんてねーよバカやろう」って怒られたこともあるし、ヤク中ホームレスに遭遇したこともあるし、地下鉄の駅 でサックス/アップライトベース/ミニドラムセットのセッションに出会って鳥肌立つぐらい感動したのも覚えてる。そこら辺の日常、ガイドブックやツアーに は載ってないニューヨークを見せてくれたので、ちょっと住んだことのあるおれには特に楽しかった。
ニューヨークに夢を抱いている人には是非読んで欲しい。ちょっと現実を見てから行こうねww
評価:★★★★☆
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