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2011年1月12日水曜日

漫画レビュー:「世界の終わりと夜明け前」

「世界の終わりと夜明け前」浅野いにお ビッグコミックスピリッツスペシャル 全一巻
 浅野いにおの短編集。ブックオフで300円で購入。

賛否両論別れるいにお。おれは意外と支持派かなーまあ短編だけだけど。これも実は漫画博士「いとこのこーちゃん」の所で数年前に一回読んでる。で好きだったので購入。

んん、どっからはじめるか。とりあえず、まあ、バンドとかでもよく言われる「売れる前から知ってた」的な事を言うと、完全にいにおさんはそうです。まあいとこのこーちゃんがいるおかげで色んな変な漫画や漫画家が売れる前に出会うんですが、その一例がいにお。ソラニンがブレイクポイントだと考えると、もうその頃には「やっと世間が追いついたか」的な感じ。って、なにこの自慢?www 別に自慢してる訳ではないけど、音楽とか本とか映画とか好きなら、この感じわかるでしょ。前々から知ってたやつが売れたあの感じ。

で、まあソラニンは中の上、上の下ぐらいとしましょう。プンプンはあんまり好きじゃない。素晴らしい世界はいい。虹ヶ原ホログラフはかなりいい。傾向はわかるでしょ?いにおさんは短編がお勧めです。で、この短編集は間違いなく彼の中でトップクラス。短編いっこいっこ説明するのもアレなんで、おれがいにおさんの好きな所を適当に書きます。

1。もう、中2チックだよね。おれの文章とか表現、直接知ってる人はなおご存知だと思うけど、おれも完全に中2病だよ笑 世間の汚いとこを見て嘆くのよ。雰囲気と世界観に浸って、センチメンタリズムとノスタルジーを栄養にして生きているのよ。夕陽とか屋上とかガード下とかアパートとか電車とかそういうのがベタに好きなのよ。そしてそれらを全部綺麗に描き出してくれるのがいにおさん。まあ、若干暗いけどね笑

2。女の子がかわいくない。これ,おれの中で結構大事。もちろん女の子がかわいい漫画も大好きだけど、いにおさんが描くあんまりかわいくない女の子もまた好き。リアルなんですよ。ここでは書いてないけど、おれの映画/ドラマ/一般芸能界論の「リアル」に完全に当てはまるからね、いにおさんのキャラはそこがいいのよ。そこらへんにいそうじゃん、漫画のキャラなのに。

3。東京を魅力的に描き出す。細部にこだわっている。おれ東京大好きだもん。それ以外言うことないでしょ。

というわけで、ぜひよんでみてー。

評価:9/10

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