ええ、熊本でゲオに行ったので、暇だったし短編漫画二冊借りました。なんか目に入ったやつを適当に、事前情報もなく選びました。でも、気づいたら両方とも東京に関係あるね。
「東京少女」七重 俊 (著), 山田 可南 (イラスト) ヤングチャンピオン 全一巻
ええ、内容は、クリスマスイブにデートサービスの女の子を買ったサラリーマンが、その買った美女の謎と触れてはいけない正体をどんどん探っていく話。ようは恋とミステリーが混ざったような、よくある感じのストーリー。
えーと、若干ネタバレ入るので気をつけてください。最初は良かったんですよ。ノリノリでかわいいちょっとえっちな女の子とそのミステリアス兼悲劇的な過去のジャクスタポジションがうまく描かれてました。なんか、典型的でベタだけど、それがまたいいみたいな。ただ、途中からちょっと彼女の設定が強引になってきて、アマゾンによるとオリジナルはネット小説らしいんですが、たぶんそのオリジナルから取って来た決め台詞が全然漫画の段階ではあってなくて(相当長いオリジナルを9話にまとめてるらしい)、結局二人のお互いへの気持ちも読み手としては感情移入できず曖昧なまま、まさかの主要サブキャラの天才オタクハッカーが女子小学生というwwwwww もう、なんだこれ?そしてその、「まさか天才オタクハッカーが女子小学生だとは思ってなかっただろ!」という作り手側のしてやったり感の虚しさ笑
まあ、エンディングは好きだったので、評価はちょっと甘めにしてあげてます。ただ、本当に60円で借りただけで良かった笑
評価:4/10
「九段坂下クロニクル」一色 登希彦、元町 夏央、朱戸 アオ、 大瑛 ユキオ 全一巻
ええ、九段下駅をおりて、神保町の交差点に向かって歩く時にある、関東大震災直後に建てられたビルにまつわる作家4人による短編集。実在するビルにまつわる短編集というコンセプト自体が素晴らしいし、個人的に九段下は身近にある駅なので、思わず借りてしまいました。
いやあ、一言で言うとすごい。さっきの東京少女は何だったんだというぐらいのレベルの高さ。関東大震災直後の女子校の女の子たちの友人関係を取り上げた「ご飯の匂い、帰り道」の想像力の深さとプロット設定の秀逸さ。一人の女性の戦前、戦時中、戦後の愛と死と幸福を描き出す「此処へ」には思わず鳥肌が立ちました。久しぶりだよ、40ページで鳥肌立ったの。「村上かつら短編集」以来の2回目かも。最後のコマでもうやられました。他の二作も、もう楽しみを取っておいて欲しいので内容は省きますが、すごくいい。良質な漫画ーー内容から絵の独特さから、構成からコマ割りから台詞までーーの全てが見つけられます。しかも、これが全部実在する古びるにまつわるようにする、もう編集/企画段階からのセンスに脱帽。
めっちゃお勧めします。ってかぶっちゃけおれこれ買うわ笑
評価:9/10
0 件のコメント:
コメントを投稿